10.62023
1.TTFファイルフォーマットの概要
こんにちは、カルチスタッフです。
今まで、さまざまなビットマップフォントのフォーマットについてお伝えしてきましたが、今回からは、アウトラインフォントのフォーマットについてお話してみたいと思います。
始めに、ビットマップフォントと比較したアウトラインフォントのデータ形式を簡単説明していきます。
ビットマップフォーマットがドットの集合で文字を表しているのに対し、アウトラインフォントは線のデータで文字を表しています。
(ビットマップフォントについてはこちらもご参照ください。)
上のような8×8の領域にXという文字を表す場合、ビットマップフォントは、
のように、座標に該当するマスが白か黒かをビットのON or OFFで指定することで文字を表します。
一方アウトラインフォントは、
①始点1(1,1)
②終点1(6,6)
③始点2(1,6)
④終点2(6,1)
のように、始点と終点の座標を指定することで文字を表します。実際のアウトラインフォントはより複雑なデータで、曲線や直線をあらわしています。
次に、アウトラインフォントのファイル形式の1つである、TrueTypeFont(TTF)のファイルフォーマットについて概要を説明します。
TTFファイルは複数のテーブルから成り立っています。大きく分けると以下のように分類されます。
それぞれのテーブルには以下のような情報が格納されます。
①オフセットテーブル:バージョン番号やフォント内のテーブル数を格納
②テーブルディレクトリ:フォント内の各テーブルのタグ名・開始位置(オフセット)・サイズを格納
③タグテーブル:フォントに関する様々な情報が格納されたタグ(名前)付きのテーブル
ここまで、TTFファイルフォーマットの概要について説明しました。
TTFファイルのフォーマットについてご質問・ご相談などございましたら、お気軽にお問い合わせください。
カルチスタッフ