カルチUDビットマップフォントのこと

カルチUDビットマップフォントのこと

 

カルチ ユニバーサルデザインへの取り組み

近年ユニバーサルデザインに配慮した取り組みや製品が増えています。
情報を得る為にも情報を発信する為にも「文字」は重要な要素のひとつです。

ユニバーサルデザインのフォントも多く開発され、多くの企業がそれを取り入れています。
社会の高齢化や発信する情報がより多く細かくなっていることから、文字のサイズも小さくなり、小さくても読みやすい・読み間違えにくいという事が重要になってきました。

小型表示器や印字物で多く使われるビットマップフォントにおいて、これまでも視認性・可読性は常に意識されてきました。アウトラインフォントとは違い、ビットマップフォントでは限られた数のドットで文字を表現しなくてはなりません。その為、画数の多い文字等は省略した形で表現しなくてはならない等、その省略の仕方や文字のデザインは、ユニバーサルデザインを配慮する上でとても重要なポイントです。
カルチでは、携帯電話・電光掲示板・液晶画面等に表示されるビットマップフォントから、印刷に使われるビットマップフォントまで数多くのビットマップフォントを開発してきました。その経験を活かし、「できるだけ多くの人にとって 読みやすく 読み間違いの少ない」カルチビットマップフォントUDゴシック体を開発しました。

 

カルチビットマップフォントUDゴシック体の特徴


ゲタのないゴシック体


標準的なゴシック体で見られるゲタですが、文字を認識しやすく読みやすくする為、カルチUDゴシック体ではゲタを取り外したデザインになっています。カルチUDビットマップフォントのこと_ゲタのないゴシック体


判別しやすい字形


アルファベットの大文字のI(アイ)小文字のl(エル)のような文字は、前後の文章なしでの判別が難しい字形ではなく、瞬間的に判別をしやすい字形を採用しています。カルチUDビットマップフォントのこと_判別しやすい字形


シンプルなデザイン


カルチUDゴシック体では、文章を快適に読めるような線の流れを意識したデザインになっています。また、“はね”や“はらい”の先端を埋めることで、よりシンプルで汎用性の高いデザインになっています。カルチUDビットマップフォントのこと_シンプルなデザイン


ふところが広いデザイン


従来のフォントより、文字のふところを広くデザインする事で、字面を大きく見せ、文字を認識しやすく読みやすくしています。また、数字の“3”や“8”など小さくなればなるほど判別が難しくなる文字については、文字のデザインに差をつけ、さらにふところを広くする事で読み間違いを少なく、小さくてもつぶれにくいデザインになっています。カルチUDビットマップフォントのこと_ふところが広いデザイン


小さくても読みやすく・つぶれにくいデザイン


ビットマップフォントでは、はらい線などを滑らかに見せる為に繋ぎ目にドットを入れる技法があります。ビットマップフォントを表示する大きさや方法によってドットを入れた方が滑らかで綺麗に見えることもありますが、カルチUDゴシック体では、小さく表示・印字しても読みやすく、つぶれにくくする為に、繋ぎ目にはドットを入れないデザインを採用しています。カルチUDビットマップフォントのこと_小さくても読みやすく・つぶれにくいデザイン


デザインの統一


カルチUDゴシック体ではカルチオリジナルのデータを元に、同じ“へん”や“つくり”等の部首にわけ、できるだけデザインを統一して作成しています。より読みやすく、汎用性も高いフォントにする為ですが、同じ部首でも、組み合わさる“へん”や“つくり”によって、バランスを取る為に同じデザインにできない場合には、なるべく近いデザインで且つ美しい文字になるよう心がけて文字を仕上げています。カルチUDビットマップフォントのこと_デザインの統一

 

読める文字から正しく読める文字へ

ビットマップフォントを作り続けているからできること

 

・文字の適切な省略

ビットマップフォントでは、1ドットの差が文字の印象を大きく変えます。文字の輪郭線をデータとして持つアウトラインフォントに対して、ビットマップフォントは決まった数のドットで文字を表現します。使えるドット数が少なくなる程、表現しきれないデザインも増え、1ドット1ドットの打ち方が重要となります。特に画数の多い文字を作成する際には、文字の一部を省略したり線の太さを変える必要があります。
たとえば漢字の「鷹」のような画数の多い文字は、サイズによっては画数通りに表現できない場合があります。点や線が省略されていても漢字の「鷹」と認識される為には、文字の特徴を捉えた適切な省略が必要です。カルチでは、今まで作成してきたビットマップフォントを元に「できるだけ多くの人にとって 読みやすく 読み間違いの少ない」カルチビットマップフォントUDゴシック体を作成しています。

カルチUDビットマップフォントのこと_文字の適切な省略様々な省略

使えるドット数が同じでも省略の仕方は様々です。適切な省略は、表示する方法やサイズによっても大きく変わります。カルチUDゴシック体は、誤読を少なくしながらデザインも美しく読みやすいビットマップフォントを目指しています。カルチUDビットマップフォントのこと_様々な省略

・似ている文字を並べて確認

文字を作成する順番や確認方法など、カルチオリジナルのデータを元に文字を仕上げます。部首が同じで似ている漢字も違いが出ている事や誤字がない事を確認し、読み間違いが少なくなるように作成・確認を行っています。カルチUDビットマップフォントのこと_似ている文字を並べて確認

参考ビットマップフォント/カルチ角ゴシック体(文字枠サイズ24×24文字サイズ22×22)・カルチUDゴシック体(文字枠サイズ24×24文字サイズ23×23)

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