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4.IVS対応フォント:異体字の文字コードと表示方法

こんにちは、カルチスタッフです。

前回は異体字のコレクションについて説明しました。

今回は異体字の文字コードと表示方法について説明したいと思います。

IVS対応フォントを使うと異体字をパソコン上で表示させることが出来ます。

異体字を呼び出すには文字の後にVariation Selector(字形選択肢)と呼ばれる枝番号を指定します。Variation SelectorはUnicodeコンソーシアムのIVDのページで確認することが出来ます。フォントがどのコレクションに対応しているかを確認し、表示させたい文字に対応するVariation Selectorを指定します。

下の図はIVD_Charts_Adobe-Japan1.pdfの例です。文字の下にVariation Selectorが示されています。

Windowsのメモ帳アプリでは、文字とVariation Selectorを入力し【Alt】+【x】を押下するとVariation Selectorに対応する文字に変換されます。Windowsのメモ帳でフォント【游ゴシック】を指定して表示させてみます。

1点の【つじ】を表示させることが出来ました。

異体字を表示させるためにはフォント、アプリケーションが共にIVSに対応している必要があるため、アプリケーションによっては表示できないものもあります。

これまで、異体字を表示させるためにはGSUBという機能もありました。しかし、GSUBでどの異体字を登録するかという情報はフォントによって様々で、統一性がなかったため、フォントを変更すると異体字が表示されなくなる場合がありました。

IVSという仕組みを利用することで、異体字をVariation Selectorという枝番で管理することが出来るようになり、IVS対応フォントであれば異なるフォントを使用しても同じ異体字を表示することが出来るようになりました。

ここまで、異体字の文字コードと表示方法について説明をしてきました。

IVS対応フォントについてご質問・ご相談などございましたら、お気軽にお問い合わせください。

カルチスタッフ

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