アンチエイリアスフォントのこと

アンチエイリアスフォントのこと

 

アンチエイリアスフォントとは

アンチエイリアスフォントは、アンチエイリアシングを施したフォントのことです。 白黒2値の点で構成されているビットマップフォントは斜線部、曲線部に階段状の ギザギザ(ジャギー)が生じてしまいますが、これを目立たなくするために文字の背景色と 文字色の境界に中間色を補うこと(アンチエイリアシング)によって、低解像度でも滑らかに 見せるよう工夫されたフォントです。

アンチエイリアスフォントのこと_ビットマップフォントアンチエイリアスフォントのこと_アンチエイリアスフォント

Anti-Alias Font(アンチエイリアスフォント), Gray Scale Font(グレースケールフォント) または階調フォントと呼ばれることもあります。

中間色の取り方には4階調、8階調、16階調などがありますが、アンチエイリアスフォント を搭載する機器の表示部分が液晶パネルであるか電光掲示板のようなLED表示器であるか、 またフォントの線の太さがノーマルかボールドかなどにより採用されるレベルが異なります。

一般的にLED表示器の場合には1ドットのサイズが比較的大きく、輝度が高いため中間階調の レベルは多くを必要としませんが、液晶の場合にはドットが小さく、輝度が低いため中間階調 レベルを数多く使用しないと滑らかな斜線または曲線を得ることができません。

アンチエイリアスフォントの構成

アンチエイリアスフォントは文字枠をボディサイズ、文字の大きさをレターサイズとして
制作しております。

例えば16×16ドット(漢字コード4267“大”)の場合、構成は以下のようになっております。

アンチエイリアスフォントのこと_アンチエイリアスフォントの構成

アンチエイリアスフォントのフォーマット

アンチエイリアスフォントにはBDF,BMP等の多数のフォーマットがございますが、カルチでは 文字コード+ビットパターンの以下のようなフォーマットを標準としております。

アンチエイリアスフォントのこと_アンチエイリアスフォントのフォーマット上記フォーマット以外にもBDF,PCF,BMPの汎用フォーマットや一文字1ファイルの画像、 TrueTypeフォント(*.ttf)へ埋め込んだ形式、またはお客様が現在ご利用の独自フォーマット にも柔軟に対応致します。

カルチのアンチエイリアスフォント

カルチのアンチエイリアスフォントは、鉄道・空港等のパブリックスペースのLED表示器に最適なLED用多階調ビットマップフォントです。 アンチエイリアスフォントのこと_LED用多階調ビットマップフォント


カルチのこだわり

カルチのアンチエイリアスフォントは組込みフォント、携帯電話、電光掲示板、LEDまたは 液晶表示用フォントとして、数多くの言語、書体、サイズをご用意し、これまで多数の企業の 組込みフォントとしてご採用いただいております。

2値のビットマップフォントにアンチエイリアス化を施す事で 文字の視認性・可読性を向上させ、表示画面の印象を鮮やかにすることができます。
カルチではアンチエイリアスフォントの品質についての基礎知識及び当社が特許を保有する 独自の「手作り多階調ビットマップフォント」生成技術や特徴をご紹介します。


表示用フォントの品質について

液晶やLED表示器に使用されるフォントには、以下の3種類に大別され、各々
1.手作り2値フォント
 手作りによる白・黒2値フォント
2.機械変換による多階調フォント
 アウトラインフォントをドット化(ラスタライズ)し、
 多階調のアンチエイリアス処理を行った機械的プログラム変換による多階調フォント
3.機械変換による2値フォント
 アウトラインフォントを機械的プログラム変換によりドット化した2値フォント
 などがあります。
品質的には一般に 高:①>②>③:低の順と言われております。


高品質化への問題

フォント作成の手間がかかりすぎて実用化が極めて困難!
理論的には前ページで紹介したフォントより高品質な、「手作り多階調ビットマップフォント」 というものもあり得ます。しかし日本語、中国語のように文字数が多いフォントの場合には、 フォント作成の労力が大きなものとなり、今までほとんど作成されておりませんでした。
「手作り多階調ビットマップフォント」と同程度の品質のフォントとしては、 マイクロソフト社のメイリオのように機械変換による多階調フォントであっても、 厖大な量のヒント情報を各文字に付加することにより高品質化したものがあります。
しかし、この種のフォントを作成するには更に労力がかかり、さすがのマイクロソフト社でも メイリオ以後、同種のフォントは発表されていないようです。


カルチが高品質化を成功させました!

独自技術の開発(特許取得)により「手作り多階調ビットマップフォント」を実用化!
当社では手作り2値フォントの開発を長年続けて来ましたが、これ等2値フォントの表示品質を 一段と向上させるために、「手作り多階調ビットマップフォント」をより少ない労力で 作成する方式の開発にチャレンジし、この度「多階調ビットマップフォントを生成する方法」 として特許第4344008号を取得致しました。
既存の「手作り2値フォント」をこの特許使用によるツールでプログラム処理し、 更に手作りで仕上げるという方法により「手作り多階調ビットマップフォント」開発労力を 実用化可能なレベルにまで下げることに成功しました。


カルチ手作り多階調ビットマップフォントの特徴

当社の手作り多階調ビットマップフォントには、以下の特徴があります。

【特徴1:階調レベルの選択可能】
多階調フォントには4階調(2ビット/1文字)、8階調(3ビット/1文字)、 16階調(4ビット/1文字)など各種のものがありますが、1文字当たり3ビットという 奇数ビットを使用する機器が少ないという理由から、当社では4階調と16階調の 多階調フォントを開発し、主に次の用途としてご利用いただいております。
● 4階調 (16×16ドットフォントなど)
  LED表示 ・線の太さが1ドットフォントの液晶表示
●16階調 (24×24ドットフォントなど)
 高機能LED表示・線の太さが2ドット以上のフォントの液晶表示

【特徴2:可読性の良さ
2値のビットマップフォントをベースとし、デザイン上、文字の骨格となる黒線は 残してありますので、文字の崩れが少なく、2値フォントと同様の可読性を保持しております。

【特徴3:曲線、斜線部の滑らかな表現
曲線、斜線部を滑らかに表現するために、必要最小限の中間階調(グレー)ドットをジャギー部分 に挿入することにより文字を滑らかに表現すると共に、ボケ、つぶれを防止しました。

【特徴4:豊富な書体、サイズ
既存手作り2値フォントをベースに「手作り多階調ビットマップフォント」を 作成できますので、書体、サイズを豊富に揃えることが可能です。


アンチエイリアスフォントのこと_LED用多階調ビットマップフォント

LED用多階調ビットマップフォント

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